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捻挫を早く治すには?食事やツボ、マッサージについて

捻挫を早く治すには?食事やツボ、マッサージについて

捻挫は、手首や足首の関節に不自然な力が加わり、骨と骨を接続する靱帯(じんたい)を損傷することです。スポーツをやっている人はもちろん、やっていない人も日常生活のちょっとしたことで発症することがあります。

捻挫は一見大した怪我ではないように見えるものです。しかし、処置を誤ったり、手当が遅れたりした場合は捻挫が長引いたり再発したりします。早く捻挫から回復させ、再発を防止するためにはどのような処置方法があるのでしょうか。

そもそも捻挫とは?

捻挫とは、スポーツを行っている時や毎日の生活において転倒などをして、足首や手首、
指といったものをひねって損傷してしまうことです。関節に強い力が加わると筋を痛め、あるいは筋が切断されることもあります。そういった時は手首や足首や関節に激しい痛みを感じます。

どこの関節も捻挫を発症する可能性がありますが特に足首や指などに多く見られるようです。突き指も捻挫です。転んだり階段を踏み外したりして炎症や傷になり、刺激すると痛みを感じます。捻挫すると不自然な形にひねることで関節付近の靱帯や腱、軟骨が傷つき、同時に血管も傷つきます。そうして内出血を起こし、患部が腫れあがってしまうこともあります

関節のまわりを構成するものとして靭帯があります。靭帯はいわば骨と骨をつなぐバンドのようなもので、筋肉や腱を繋ぐ役目があります。関節に傷を受けると、靱帯に強く引っぱられて骨の一部がはがれる、はく離骨折を起こすこともあります。また、圧迫骨折と言って、圧迫されることによって関節軟骨がつぶれたりすることもあるのです。その他にも骨と骨を包む関節包や、腱、筋肉の怪我も捻挫と言います。

スポーツを行う場合は事前に予防策を講じますが、それでも転倒したりして関節部分が傷つき、腫れや痛みがなかなかひかないことがあります。ひどい時は関節がグラグラになったり、骨折したり靱帯が断裂されたりすることもあるのです。捻挫したらできるだけ早いうちに応急処置を行うのがいいでしょう。処置が早ければ早いほど回復も早くなるものです。

なお、捻挫には靱帯の傷の程度によって1~3度の3つのレベルに分けられます。1度は痛みも弱く、腫れも軽く、靱帯が一時的に伸びている程度です。2度は靱帯の一部が切れてしまっています。3度は靱帯が完全に切れるか不安定な状態です。

1日でも早く足や首の捻挫を回復させるために行うべきことをまとめてみましょう。

①冷やす→温める

初期の段階では毛細血管が切れて内出血することがあります。捻挫してから48時間程度は炎症期と呼ばれています。内出血をしているので、暖めると血流が良くなり内出血の量が増えてしまい、かえって腫れがひどくなってしまうのです。捻挫して1~2日間は患部を冷やして腫れを抑えることに専念しましょう。冷やしすぎると凍傷になるので、冷やす時間は長くても20分間位にとどめます。

48時間程度の炎症期が過ぎたら今度は患部をしっかり温めましょう。血流を良くすれば栄養や酸素が十分に供給できます。患部を温めて血行を良くすることによって治癒が早まるという効果があるのです。

冷やすべきか温めるべきか迷うことがあります。判断の目安として、ズキズキと痛む場合は冷やした方が良く、ズキズキしなければ温める方がいいでしょう。

②お酒を控える

お酒を飲めば血流が良くなるので腫れがひどくなり、痛みも強くなります。また、体はアルコールの分解を優先するため、怪我を治す方に注力できません。そうして治癒が長引いてしまう結果になります。捻挫してから2日間はお酒を飲まないようにしましょう。

③足に布団を掛けない

足の捻挫の場合、布団を掛けると足首が内側に倒れ症状が悪化してしまいます。足首が内側に倒れるために炎症がひどくなってしまうのです。逆に足を出して寝ると足首が冷えてしまいます。

足のまわりに本をかまどのように重ねたり、段ボールに足を入れるようにして布団が直接足にかからない工夫をしてみるのもいいでしょう。寝返りを打つことあるので、少々幅のある状態のものが良いです。専用の器具として離皮架(りひか)というものがあります。しかし、なかなか手に入らないものなので、自分で段ボールなどを使った方が経済的です。

離被架 捻挫を早く治すには?食事やツボ、マッサージについて

④食事、睡眠の質を高める

体を作るためには食事が大切です。また怪我を回復させるためには睡眠が大切です。
バランスのよい食事を摂り、良質な睡眠をとることは回復力を倍増します。

日本人に不足しがちな体を作る栄養素としてたんぱく質があります。毎日の食事でたんぱく質を多めに摂取するように気をつけましょう。

捻挫になったらまずはRICE(ライス)処置

捻挫をしたらまずはRICE処置を行いましょう。「RICE」とは一般的な応急処置の基本とも言うべきものです。RICE処置は怪我をして病院に行って診察を受ける前におこなうべき処置方法です。症状に応じて処置方法は違ってきますが、どんな症状にも効果があります。

なお、捻挫だけではなく、中には骨折している場合もあります。骨折をしてないか冷静に見極めるようにしましょう。捻挫だけか骨折もしているのかによって冷却や固定の処置も変わってきます。

「RICE」のRはREST(安静)のことです。患部を動かさずに安静にしていましょう。患部が動くと再発したり治癒までに時間がかかったりします。

IはICE(冷やす)のことです。氷や冷水を使って約15分冷やします。30分以上は冷やしすぎで、凍傷になる恐れがあるので避けましょう。
冷やすのは痛みをやわらげるためで、1時間に1回、3セット程行います。痛みが少ない場合は冷やすと血流が悪くなるのでかえって治りが遅くなりがちです。むやみに冷やすことのないように注意しましょう。

CはCOMPRESSION(圧迫)のことです。患部が腫れている場合は損傷の度合いが強いということになります。患部を圧迫するために包帯やテーピングで固定します。患部の血のめぐりが悪くなるので2~3時間ごとに巻き替えるようにしましょう。

EとはELEVATION(高めること)です。血流の滞りを防ぐために患部を心臓よりも高くするようにします。三角巾で吊ったり、怪我をした手足をクッションなどの上に置いたりするのもいいでしょう。

捻挫を1日でも早く治すには?

捻挫を早く回復させるために必要なものについて解説します。

食事

食事は栄養のバランスを考えて摂るようにしましょう。たんぱく質やビタミンC、コラーゲンといった栄養素は回復の速度を速めます。靭帯はたんぱく質やビタミンCで構成されているのでそれらを補うのです。運動量が少ないのにたんぱく質を過剰に摂取すると肥満体質になりやすいので摂取量には注意するようにしましょう。

マッサージ

マッサージは回復を早めることができます。安静にしているよりも適度に体を動かしたほうがいいのです。患部の周辺を軽くもむ程度で痛みを抑えることができます。しかし、捻挫して3日間程度は安静にしてマッサージは控えるようにしましょう。

ツボ

人体にはたくさんのツボがあります。指圧の効果は血流を促進することです。しかし、痛みを軽減して完治までの期間を短くする効果は期待薄でしょう。正確なツボの位置を知る必要もありますので治療方法としてはあまりおすすめできません。

捻挫を早く治したいなら整骨院にご相談を

スポーツでも私生活でも捻挫を発症したら激しい痛みが発生します。完治するまでに時間がかかれば私生活にも支障をきたしてしまうでしょう。可能な限り短い期間で回復できるようにしたいものです。

捻挫は症状に応じて正しい処置を取ることが必要です。この記事を参考にして正しい対処方法を身につけ、不意の捻挫に備えるようにしておきましょう。また、炎症がひどく手に負えない場合や1日も早く治したい場合は、医師や整骨院へ相談することをおすすめします。

 

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