
子供の姿勢改善・猫背の治し方
「最近子供の姿勢が悪いなぁ」と感じたことはありませんか?
現在ではゲームやスマホといった室内でも遊べる環境が揃っているため、外で身体を動かすことをしなくなった子供も多いです。
便利な世の中ですが、それらが原因で子供が猫背になってしまったり運動不足になってしまっているという現実もあります。
姿勢が悪くなることで起こる弊害もあるのです。
今回は子供の姿勢改善、猫背の治し方について解説していきます。子供が自分で意識して、すべて自分で管理するのは難しいです。
ぜひ今回の記事を参考に、保護者の方が意識して子供にも気を付けてもらうよう伝えてあげてください。
子供の姿勢が悪くなるのはこんな時
子供の姿勢が悪くなってしまう原因には何が考えられるのでしょうか。
普段の生活において子供の姿勢を悪くする要因は、実はたくさんあります。
日頃から気を付けておかないと子供の姿勢はどんどん悪くなってしまうので、あらかじめ気を付けておくポイントについて理解をしておくとよいでしょう。
スマホやゲームをしている時
家庭にゲームがある家も多いかと思いますが、常に座ってゲームをすることで姿勢が悪くなったり猫背になってしまう可能性は高いです。
また、最近では小学生や中学生でもスマホを持っている子供が多いためそれも要因の一つといえます。
特にスマホや携帯ゲーム機は視線も下を向いてしまうため姿勢が悪くなりやすいといえるでしょう。
子供は平気で長時間遊べてしまうため、大人が気を付けておかないと猫背のまま長時間過ごすことになってしまいます。
勉強をしている時
勉強をしている時も同様で、家や学校での机やイスの高さによっては姿勢が悪くなってしまう可能性があります。
教科書を読んだりノートに字を書く際、距離が近いと当然猫背にもなりますし、視力が低下してしまう可能性もあるでしょう。
片肘をついた姿勢で勉強するなどしてしまいがちですが、それらも積み重なることで子供の姿勢には大きな影響を及ぼします。
普段自分の子供がどのような姿勢で勉強しているのか、もし気になるようであれば少し様子を観察してみるのもよいでしょう。
子供は無意識であるため、気付いた点があれば保護者の方から子供に伝えてみてください。
食事をしている時
食事の際も子供の姿勢には気を付けましょう。
テーブルに肘をついていたり、じっと同じ姿勢で座っていられないといった様子はありませんか?
食事中のマナーとしても良くないことですが、すでに姿勢が悪くなっている子供は姿勢を自分の筋肉で支えていることが難しいためこのような行動をとることがあります。
お茶碗を持って食べる、背筋を伸ばして食べる、普段からこれらを意識していないと食事中も楽な姿勢をとろうと猫背になってしまいます。
座っている時は常に姿勢を意識していないと、食事中にも姿勢の悪化が進んでいくのです。
姿勢が悪いと子供にどんな影響がある?
子供の姿勢が悪くなってしまうと、身体にはどのような影響が出るのでしょうか。
成長著しい子供の身体は、普段の癖が抜けないとそのまま大人の身体に成長してしまうため注意が必要です。
ここでは、姿勢が悪くなってしまうことで子供の身体にどのような悪影響が出るのかについて解説していきます。
視力が低下することも
スマホやゲーム、勉強中にもいえることですが、姿勢が悪くなり猫背になってしまうと自然と対象物と顔との距離が近くなってしまいます。
意識していなくても覗き込むように小さな字や画面を見てしまうため、そうなれば当然視力が低下する可能性があるのです。
特に最近は近視の子供が増えているため、このような姿勢が悪いことによる視力低下も増えているのかもしれません。
子供は何かに集中するとそれ以外のことは考えられなくなってしまうことも多いため、周りの大人が一言教えてあげるとよいでしょう。
身体に痛みが出ることも
姿勢が悪くなってしまうと首や背中、腰にかけての筋肉にも一定の負荷が加わるため痛みを伴うことがあります。
最近では小学生でも肩こりや腰痛を訴えることは珍しくありません。
不良姿勢のまま何時間もスマホやゲームをしてしまうことで筋肉が緊張し痛みを出すだけでなく、筋力低下が原因でケガをするリスクも高まるのです。
スマホやゲーム自体が悪いわけでありませんが、そればかりになってしまうと大人が抱えるような身体の痛みをまだ子供のうちから経験してしまう可能性があります。
消化不良や肥満になることも
食事中に猫背であったり姿勢が悪いと消化不良になることがあります。身体が丸まってしまうことで腹部が圧迫され、内臓の働きが悪くなってしまうのです。
また、そういった消化不良や内臓の機能低下を起こすと食後におなかが苦しくなったり腹痛の原因にもなるだけでなく、肥満の原因にもなります。
日頃食事中に肘をつかない、器を持って食べるなどを習慣として行わないとこのような内臓の問題にも発展する可能性があると認識しておきましょう。
子供も大人も注意!正しい姿勢とは
子供が自分で意識して姿勢を正すことは必要ですが、小学生などまだ子供が小さい場合はそれもなかなか難しいことです。
大人が一緒になって改善していく意識を持ち、子供にしっかりと伝えていくことが重要でしょう。
ここでは日常生活で姿勢が悪くならないよう、気を付けるべきポイントについて解説していきます。
座るときにクッションなどを使う
座るときにクッションを使うことで姿勢を安定させることができます。
テーブルやイスの高さによっては子供の姿勢が不安定になってしまうことがあるため、クッションを使うことで正しい姿勢を保持しましょう。
骨盤が真っ直ぐになるよう少しの段差を作ることで猫背にもなりにくくなるので、自分で意識して背筋を伸ばすのが難しそうな場合はクッションを使って調整することをおすすめします。
床に座る時、イスに座る時の両方で試してみるのがよいでしょう。
なるべく身体を動かすようにする
スマホやゲームは座った姿勢で長時間行うため、どうしても身体を動かさないために筋肉が硬くなりやすいです。
これを解決するために「1時間やったら10分休憩する」などのルールを設け、休憩中はなるべく立ったり身体を動かすようにし、筋肉の緊張を改善するのがよいでしょう。
また、休日は家族でどこかに出かけたり公園などで身体を動かすのも一つの手段です。なかなか家族の時間が取れないとずっと部屋にこもってゲームなどしてしまいがちなので、団らんの意味も込めてそのような時間を設けるのはいかがでしょうか。
日頃の姿勢に気を付ける
姿勢は意識しなければどんどん悪くなりますが、意識していれば改善することは可能です。
しかし子供に細かくああしろこうしろと言ってもなかなか理解ができないと思うので、気付いた時に少し注意する程度でも構いません。
何度か同じことを言われることで少しずつ子供も学習し、次第に自分で気を付けるようになるため少しずつ姿勢も改善していくことでしょう。
保護者が正しい姿勢のお手本を見せてあげたり、猫背の様子を写真に撮って子供に見せてあげると子供も良くないことなんだなと自覚できるのではないでしょうか。
親子で生活環境を見直し正しい姿勢を身につけましょう
子供の遊び方が変わり、スマホやゲームなど室内で遊ぶことが増えたために姿勢が悪く猫背になっている子供が増えています。
しかし子供は無意識であるため、放っておくと姿勢が悪いまま大人の身体になってしまうでしょう。
姿勢が悪く猫背になることで、子供の身体に悪影響が出ることも多いです。なかには痛みを伴うものもあるため、保護者が子供の身体をケアしてあげる必要があります。
痛みに関しては医療機関または当院をはじめとした整骨院・接骨院を受診し、そこで姿勢の指導を受けるのもよいでしょう。
今回の記事を参考に日頃の生活を見直し、子供の成長に良い環境を与えてあげられるように意識してみてください。