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なぜ肩こりでゴリゴリ鳴るのか?その正体と対処法

なぜ肩こりでゴリゴリ鳴るのか?その正体と対処法

肩こりに悩まされている人はたくさんいます。日常生活でも背中を丸めてパソコンやスマホに向かっていると、肩がゴリゴリ鳴って集中できないことがあります。肩こりは気分も晴れずうっとうしいものです。肩のゴリゴリや痛みが気になって仕事にもなかなか集中できませんし、ゆっくりくつろぐこともできません。

このような肩こりはどうして起きるのでしょうか。対処方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

肩こりでゴリゴリ鳴る理由は老廃物が溜まり、筋肉が硬直するから

肩こりは、体内に老廃物がたまることによって、筋肉や筋肉の繊維の束を包んでいる膜が硬くなるためにおこります。
肩回りの筋肉のゴムが元に戻らないくらい伸びきっているイメージです。筋線維が収縮する肩周辺の血管やリンパ管が圧迫されて詰まってしまうため、老廃物が流れず滞留してしまいます。そうすると肉体の働きが悪くなり、肩の関節や肩甲骨の動きが制限され、「ゴリゴリ!」という音が発生するのです。

力は、筋肉細胞のアクチンとミオシンが相互に伸び縮みすることによって発生します。この相互の働きが悪くなって肩こりでゴリゴリ鳴るというわけです。放っておけば痛みなども生じることもあります。

老廃物そのものは毒を持たないのですが、たまることによって細胞に変化をあたえるのです。
肩こり以外にも脂肪細胞と結びついてセルライトのぶよぶよになることもあります。また、冷え性やむくみになることもあります。

肩がゴリゴリになってしまう主な原因

肩がゴリゴリになってしまう主な原因を解説します。

姿勢(猫背やスマホ首)

1つ目の原因としては猫背やスマホ首などといった悪い姿勢が習慣化してしまうことです。
このような姿勢ですと、肩の筋肉だけで頭をささえなければならないため、肩や首まわりの筋肉に負担がかかります。逆に胸側の筋肉の方は使わないので衰えていきます。頭の重さは約5kgです。パソコンやスマホを猫背になってのぞき込んでいる姿勢では、頭の重さが筋肉にかなりの負担がかかり、固く縮こまってしまうのです。

生活習慣(運動不足や仕事内容)

運動不足やすわったままで体を動かさないといった仕事の内容も肩こりやゴリゴリ音の原因になります。
運動不足になると基礎代謝が悪くなり、肩まわりの筋肉が固まってしまいます。その結果血管が細くなって血がめぐりにくくなり、体にたまった老廃物が流れ出ることがなくなってしまうのです。

睡眠不足

睡眠は体が休まるだけでなく、脳の疲労がとれ、自律神経の緊張を緩和してストレスを軽減します。
人の体は緊張状態が続くと、コルチゾールなどのストレスホルモンが過剰に分泌されます。その結果、筋肉の硬直を招き、老廃物がたまってしまいます。肩がゴリゴリするメカニズムは、筋肉が硬くなってリンパ管や血管が詰まるために老廃物がたまることによっておこるものなのです。

肩こりと睡眠の関係については、「Rochester Medical Center」という外国の機関が、「サイエンス」紙で「睡眠は大人の脳からの代謝産物の除去を行っている」という論文で睡眠は脳の中の老廃物を脳から排出するのに重要であると述べています。

生物は起きている時には脳の老廃物の動きがほとんど見られません。しかし、睡眠中は老廃物が急激に取り除かれるそうです。たとえ麻酔や酔っぱらっての睡眠でも同様とのことでした。老廃物を取り除き、肩こりのゴリゴリから解放されるためには、十分睡眠を取ることが大切です。

カラダの冷え

体が冷えも肩がゴリゴリする原因の1つです。体が冷えると筋肉は次第に硬直してしまいます。
温度が下がると水が凍ってしまいますが、筋肉も同様に硬くなってしまいます。固まった筋肉には血液が十分に流れず、老廃物もたまったままの状態です。また、体が冷えることは気持ちが不安定になる、血のめぐりが悪くなる、体がだるくなるなど体調にとってはよくないですね。

肩こりのゴリゴリを解消するには?

肩こり解消方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ご存知の情報もあるかもしれませんが、口をそろえて言われているということは、それだけ重要ということでもあります。「肩が痛くて起き上がれない!」という方でも実践しやすい方法なので、ぜひお試しください。

カラダを温める

最も効果的な体を温める方法は入浴です。
入浴はリンパの流れをよくするためのに効果的な方法です。仕事や家事が忙しいと、入浴もついついシャワーですませてしまいがちですが、しっかり湯船につかるようにしましょう。湯船につかると全身に水圧がかかります。自分の手が届く部分しか効果がないマッサージと違って、入浴は全身をかたよりなく刺激することができます。

入浴のポイントとしては熱過ぎるお湯ではなく40度前後のぬるま湯に15分ほどつかることです。体が芯からポカポカして、肩こりもやわらぎます。さらに、入浴すれば血行もよくなり、固まった筋肉や腱もやわらかくします。可能な限り毎日入浴する習慣をつけるとよいでしょう。また、リンパマッサージをする場合のタイミングも入浴後が効果的ですね。

水分をこまめに補給する

こまめに水分補給をすることも体にたまった老廃物が排出されるため、肩こりには効果てきめんです。
水分量は、1日1.2Lほどにしましょう。1回につきコップ1杯(200ml程度)の量を、起床後や食事中、休憩中、入浴の前後、就寝前のタイミングで飲みます。

体内に蓄積した老廃物によって肩こりのゴリゴリは発生するものです。水分補給をたくさんおこなうとリンパの流れが促進され、老廃物が体内にたまりにくくなります。リンパ液も血液と同じく水分でできています。水分が増えるとリンパも増えるのでリンパがよりたくさん流れるというわけです。

とはいえ、大量の水を一度に飲むと、頭痛、吐き気、めまいなどを発症することがあります。これは血液中のナトリウム濃度が急激に下がるためです。この点は注意しましょう。

冬は暖房を入れるので空気が乾燥します。こまめに水分補給をおこなうようにしましょう。入浴した後も水分補給することを忘れてはいけません。体の芯から温まることにより流れ出た汗の水分をしっかり補給するようにしましょう。

適度な運動・ストレッチを行う

ストレッチや体操も肩ゴリゴリの解消に効果的です。肩こりの原因となる筋肉の収縮をやわらげます。肩のまわりの筋肉をほぐしてリンパがスムースに流れるようにしましょう。右手を肩の上から、左手を脇の下からそれぞれ伸ばして背中の首付近で両手をつかみ10秒数えます。肩周辺の筋肉が温まるまで左右の手交互に入れかえて何度も繰り返しましょう。

下半身のリンパを促進し、全身のリンパの流れを良くしたい場合の体操も紹介します。

1.その場で30秒程度足踏みします。
2.椅子に座ります。
3.足首から先を、ぶらぶらとゆすります。
4.足の指をグーに握るように力を入れて、その後すぐに力を抜く運動を3回繰り返します。
5.再度足首から先をゆすった後、足踏みをします。

全身をマッサージする

リンパの流れを促すためにおすすめなのが全身をマッサージするリンパマッサージです。
リンパが流れるリンパ管は皮膚の比較的表層に近いところを流れています。したがって、ソフトになでるようにマッサージするだけで十分なのです。少し痛みを感じるくらいのマッサージがよいと誤解している人がいますが、力を入れ過ぎるとリンパ管近くの組織が傷つくことがあります。

眠れないほどのひどい肩こりはご相談を

肩こりゴロゴロをなくすためには自分にあった対処法を見つけることが大切です。肩こりがどうしても解消しない場合や、肩こりがひどすぎて日常生活に支障をきたしている場合は、病気の可能性もあります。早めに整形外科といった病院を受診するようにしましょう。また、マッサージができない場合はフィットネスや整骨院に通うという方法もあります。

早く自分に合った対処方法を見つけて、肩こりから解放されたすっきりした日々をおくれるようにしましょう。

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