目覚めた瞬間に痛みが!寝違えた時の原因と対処法
朝起きたら首が動かない…!このような経験はありませんか?
寝違えは誰にでも起こる可能性がある首の症状であり、首が動かなくなってしまったり、首を動かすと痛みが走り思うように動かせないのが寝違えの特徴です。
寝違えは首の捻挫であるため、適切な処置を施さないと痛みが取れるまでにある程度の時間を要してしまいます。人によっては日常生活に大きな支障をきたしてしまう可能性もあるため、なるべくであれば早めの処置が必要です。
この記事では寝違えの症状や原因、寝違えになってしまった際の対処法について解説していきます。未然に防ぐことも可能であるため、しっかりと対策を行いましょう。
なぜ寝違えが起こるのか?
寝違えになってしまった日の朝はとても憂鬱な気分になってしまいますよね?
なぜ寝ている間に首を痛めてしまうのか、また、動いた拍子に首を痛めてしまうのは何が原因なのでしょうか。寝違えを起こしてしまう要因はいくつか存在します。
ここでは寝違えを起こしてしまう原因や寝違えによって発生する症状。また、寝違えを起こしやすい生活習慣の人の特徴について紹介していきます。
普段何気なくやってしまっていることが寝違えの原因ともなる可能性があるため、注意が必要です。
寝違えの原因とは
寝違えは基本的には寝ているときに起こり、朝目覚めた時には首が動かなくなってしまうというケースが多いです。大抵の場合は不自然な体勢で寝てしまい筋肉が緊張してしまったために起こりますが、それらの原因が寝ているとき以外にあることも考えられるのです。
寝ているときに起こる理由としては以下のようなことが考えられます。
・枕の高さが合っていない
・ソファーなどで変な体勢のまま寝てしまった
・激しい運動をして身体に疲れがたまった状態であった
・寝いてる間に体が冷えてしまい筋肉が硬くなってしまった
このような条件があると寝違えが起こりやすいとされています。
首や肩、背中周りの筋肉が凝り固まってしまうと朝起きたときに首が全く動かせなくなってしまい、とても不便な状態になってしまうのです。
寝違えになりやすい人はこんな人
寝違えを起こしやすい条件については先述しましたが、寝違えを起こしやすい人の特徴としては以下の通りです。
・デスクワークなど同じ姿勢で仕事をすることが多い
・激しい運動を日頃からしていて疲れがたまっている
・普段姿勢が悪く猫背気味
・身体が冷えやすく元々肩こりもつらい
このような人は寝違えの経験がなくとも、今後寝違えを発症しやすいといえるでしょう。
筋肉は繰り返しの負荷や持続的なストレスが加わることで緊張し、硬くなっていきます。それが仕事なのか運動なのかは人によって異なりますが、ストレスのかかった筋肉は血流も悪くとても緊張しているでしょう。
そのような状態で寝てしまうと寝ている間にそのままの姿勢で筋肉が凝り固まってしまうのです。
寝違えの症状は
寝違えの症状は首の動きの制限が主なものですが、なかには強い痛みを伴う場合もあるのです。起きた際に首の筋肉が固まっている状態で無理に動かしてしまうと、首の筋肉を痛めてしまいます。
そうなると筋繊維に微細な傷がつき、その部分で炎症症状を出すこともあるのです。そのような場合アイシングをして炎症を取り除かなければならなくなってしまいます。炎症が収まるまで2~3日、その後首の筋肉の緊張が取れ元通りになるまでに1~2週間ほどかかるため、程度によっては厄介な症状といえるでしょう。
寝違えで痛める筋肉は頭の骨から背中付近まで伸びるものや肩周りに至るものがあるため、どの筋肉を痛めたかによって制限の出る動きが異なります。
いずれにせよ首の動きは大幅に制限がかかり、寝ている状態から頭の重さを支えながら自力で起き上がるのは不可能である場合が多いです。
寝違えの痛みを軽減するには?
寝違えの痛みを軽減する方法としては温める場合と冷やす場合とで異なります。
痛みが強く、肩甲骨の付け根辺りに少し熱いような熱っぽさを感じる場合は患部に炎症症状が出ている可能性があるため「冷やす」ことが重要です。
また、強い痛みはないが首から肩、背中にかけて重だるいような痛みを感じる場合は身体全体をよく温めて血流を改善する必要があります。血流が改善することで筋肉の緊張もほぐれ、だるさや動きにくさも改善するでしょう。
この温めるか冷やすかは微妙な違いであるため、自分で判断できない場合は早急に医療機関や接骨院を受診しましょう。最初の処置を誤ってしまうと、治るまでの時間が長くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
寝違えにくくする対処法
寝違えにならないようにするための対策法はいくつか存在します。
日頃行っていることも寝違えになるリスクを高めてしまう可能性があるため、そのような習慣を見直し寝違えにならないよう予防をしておきましょう。
また、寝違えの予防は寝違えだけでなく肩こりや腰痛の予防にもなるものが多いため、それらの症状を引き起こさないためにも合わせて対策を行うことが大事です。
日々のストレッチ
ストレッチを習慣にしている人も少なくないかもしれません。
ストレッチは筋肉の柔軟性を高めるだけでなく血流の改善や、ケガの予防にもつながるのです。寝違えはいわば首の捻挫であるため立派なケガです。
首から肩にかけての大きな筋肉や背中にかけての広範囲な筋肉をよく伸ばすことによって、それらの筋肉の柔軟性を常に維持できるようにしましょう。筋肉が柔軟であると同じ姿勢が続いたとしても疲労がたまりにくく、寝違えのリスクを減らすことにつながります。
注意点としては、首の筋肉はとてもデリケートであるため無理に伸ばしたり強い力で動かさないことです。ゆっくりを息を吐き、頭の重さを利用してリラックスしたまま伸ばすようにしてください。
適度な運動
ストレッチと目的は似ていますが、日頃から身体を動かす習慣があると筋肉の血流や柔軟性が高まるため、寝違えをはじめとする筋肉の症状の発生リスクを下げることにつながります。
運動不足であると身体が硬くなってしまい、ちょっとの動作でもケガをする可能性が高まります。これは筋肉が柔軟性を欠くことから急な動きに対応できずに痛めてしまうのです。
特にデスクワークなど一日中同じ姿勢で仕事をする人は運動不足になりやすいため、休日に少し身体を動かしたり出勤時に一駅分歩いてみるといった習慣を作ると身体には良い影響となるでしょう。
普段の姿勢に気を付ける
寝違えの予防法として普段の姿勢に気を付けることも重要です。
特に「猫背」の人は首が肩よりも前に出てしまうことで、頭の重さを支える首の筋肉に大きな負担をかけてしまいます。頭の重さは体重の10分の1程といわれているのです。
その重さを普段首が支えているため、当然身体の中心からその支点が遠くなればなるほどそれを支える土台部分(首の筋肉)には負担がかかるでしょう。
日頃からこういったストレスを首にかけてしまうと、どんどん首の筋肉は硬くなっていき、ある朝固まってしまい動けなくなってしまうのです。
猫背にならないよう意識していると、肩こりや腰痛になるリスクも減らすことができます。なるべく頭のてっぺんからお尻にかけて一直線になる姿勢が身体には負担が少ないといえるでしょう。
痛みが治まらない場合は医師などに相談を
寝違えは肩こり腰痛などと同じく、誰にでもなる可能性があります。
寝違えは一度なってしまうとしばらく動きの制限がかかってしまい日常生活にも大きな支障をきたすでしょう。人によっては数日間は炎症を伴う痛みを感じることもあります。
しかし、寝違えは日頃の習慣や普段の生活の中で気を付けるべきポイントを意識していれば防ぐことも可能なのです。なるべくであれば未然に防げるのが望ましいですね。
それでも寝違えになってしまった場合は、早めに医療機関または当院をはじめとした整骨院・接骨院を受診し適切な処置を受けることをおすすめします。この記事を参考に、寝違えについての理解と普段の生活で気を付けるべきポイント、もう一度見直してみてください。